ASUS XG-C100C V2 10Gbps対応NIC【口コミ・レビュー】

ASUS XG-C100C/V2
ASUS XG-C100C/V2

インターネット回線をauひかり 10ギガにすることになったので、自宅のネットワーク環境を10GbEで構築することにしました。

そこで、Windows PCに搭載するNIC(ネットワークインターフェイスカード)をマザーボードに取り付けられている1Gbpsから、PCI-Eで接続する10GBASE-T(10Gbps)の製品へと変更することにしました。

私が選んだのはASUS XG-C100C/V2です。

ASUS XG-C100C/V2は2022年1月に発売したばかりの製品で、2017年に発売したASUS XG-C100Cの後継モデルとなっています。

まだ実際に使っている方が少ないみたいですので情報が少なかったのですが、Marvell AQtionのNICでLAN内の通信が10Gbpsが出ている環境を知っているので購入を決意しました。

ASUS XG-C100C/V2を選んだ理由

ASUS XG-C100C/V2は発売して数ヶ月しか経っていないのと、レビュー数が少ないので購入するのはチャレンジでした。

ASUS XG-C100CとASUS XG-C100C/V2の違い

ASUS XG-C100CはAQC107を、ASUS XG-C100C/V2はAQC107の後継機となるMarvell AQtion AQC113CSを搭載しています。

Marvell AQtion AQC107(ASUS XG-C100Cにも搭載されているチップ)を利用したことがあるのですが、きちんと10Gbpsが実測で出ていたのでMarvell AQtionを利用することに抵抗はありませんでした。

AQC107との違いは発熱が少ない点とビルトインQoSでゲーム用のパケットを優先して処理する点です。

10GBASE-T製品の多くは発熱が問題です。高温になるとパフォーマンが著しく低下するので発熱が少ないというのはかなりの魅力があります。

Intel X540 / X550との比較

10GBASE-TのNICといえば、IntelのX540とX550が人気かと思います。

私もIntel X540を使っていますが確かに安定して10Gbpsの速度がでます。

Intel製の10GBASE-T NICは人気なのですが価格が高いです。

当然、アーティストなど大量のデータを転送する方にはお勧めかと思います。

Intelの正規品はIntel X550-T2が現行モデルです。

Intel X540はIntelの販売が終了しているので、今販売されているものの多くは非正規品です。値段が安いのがそれです。

Intel X540と同じチップを搭載していますが、Intel製品ではないので注意が必要です。

Intel X540/X550は発熱が凄いに対してASUS XG-C100C/V2は発熱が抑えられているという点が大きな違いです。

PIC-E接続となるとグラフィックカードとNVMeの間にNICを挿入することになるので発熱はとても重要です。

基本的な性能が高くても発熱によって十分にパフォーマンスを発揮できなくなる事は10GBASE-T製品では良くあることですので、発熱が抑えられる ASUS XG-C100C/V2を試してみることにしました。

グラフィックカードもNMVeも発熱量が多いパーツですので、その間に挿入するとなるとどうしても熱量が少ないチップを優先したいという気持ちが強かったです。

ASUS XG-C100C/V2のパッケージ

ASUS XG-C100C/V2 パッケージ
ASUS XG-C100C/V2 パッケージ

XG-C100C/V2のパッケージなのですが、印字にはV2の表記が見当たりません。

通販で購入したので、間違ってXG-C100Cが送られてきたのかな?と思いましたが、側面のシールにはきちんとXG-C100C/V2が印字されていました。

ASUS XG-C100C/V2の製品表記シール
ASUS XG-C100C/V2の製品表記シール

パッケージが紛らわしいので、きちんと開封前に確認することをお勧めします。

ASUS XG-C100C/V2の内容物
ASUS XG-C100C/V2の内容物

パッケージには簡単な説明書、ドライバ(CD)、スロットの金具が付属しています。

Windows 11 Pro 21H2で利用していますが、標準ではドライバがインストールされていないのでCDからインストールするか、インターネットでダウンロードする必要があります。

PCI-EにXG-C100C/V2を接続

PIC-EスロットにはグラフィックカードはGeForce GTC 1060 6GB、Intel製のNVMeが接続されています。

PCI-Eの接続状態
PCI-Eの接続状態

グラフィックカードとNVMeの間にあるPIC-E 3.0 x8のスロットへと接続しました。

ASIS XG-C100C/V2をグラフィックカードとNVMeの間に挿入
ASIS XG-C100C/V2をグラフィックカードとNVMeの間に挿入

間隔はかなり狭いですが、接触していないので大丈夫そうです。

Windows 11にドライバをインストール

Windows 11 Pro x64を利用していますが標準ではASUS XG-C100Cを認識しないのでドライバをインストールします。

ドライバは付属のCDからインストールするか、ASUSのサイトからダウンロードします。ドライバはASUS XG-C100Cと共通みたいです。

XG-C100C|有線ネットワーク|ASUS 日本

Windows 11用のドライバは無かったのでWindows 10用のドライバを使用しました。

ドライバをインストールしてデバイスマネージャーを確認するときちんと認識して通信ができるようになります。

無事インストールが完了するとデバイス名が表示されます。

ASUS XG-C100C/V2のデバイスマネージャーでの表示
ASUS XG-C100C/V2のデバイスマネージャーでの表示

デバイスマネージャーでもASUS XG-C100Cと表示されます。/V2の表記は見当たりません。

共通のソフトウェアで動作するようにハードウェアが設計されているということなので、AQC107とAQC113CSはアーキテクチャが非常に似ているのだと思います。

iperf3でIntel X540-T2との通信テスト

iperf3を使ってL2スイッチ経由でASUS XG-C100C/V2とIntel X540-T2を搭載しているWindowsマシン間で通信テストを行いました。

10GbEのL2スイッチはエレコムのEHB-SX2108Fを使用しています。

iperf3で10Gbpsの回線速度を計測
iperf3で10Gbpsの回線速度を計測

9.47Gbpsと実測値としては十分な通信帯域が出ているのが分かるかと思います。

ASUS XG-C100C/V2でも安定して10Gbps通信が出来ています。

NURO 2Gでの速度比較

NURO 2Gはインターネット回線としては2Gbpsありますが、LAN側は1000BASE-Tのポートしかないので1つのマシンでは1Gbpsが上限です。

2台の端末から同時に通信した時でもインターネット側の速度はそれぞれ1Gbpsでるので、接続する端末が多い方には意味のあるプランになっています。

NURO 2G & Intel I218-LM(1000BASE-T)

NURO 2GでIntel I218-LMのスピードテスト
NURO 2GでIntel I218-LMのスピードテスト

オンボードのLANアダプターのIntel I218-LMでインターネット回線の速度を計測した結果がです。

PINGが4msでダウンロード速度が940Mbps出ているのでそれなりに良い結果だと思います。

NURO 2G & XG-C100C/V2(10GBASE-T)

NURO 2GでASUS XG-C100C/V2のインターネットスピードテスト
NURO 2GでASUS XG-C100C/V2のインターネットスピードテスト

XG-C100C/V2に交換したところPINGが2msになりました。毎回という訳ではないのですが、2msの頻度は高いです。

ダウンロード・アップロード速度はそれ程変わらないので誤差の範囲内かと思います。

タイミングの問題もあると思うのですが、PING 2msはIntel I218-LMの時には見たことがなかったのでXG-C100C/V2に交換した結果だと思います。

NUIRO 2G & Intel X540-T(10GBASE-T)

NURO 2GでIntel X540-T2をインターネットスピードテスト
NURO 2GでIntel X540-T2をインターネットスピードテスト

Intel X540は若干古い事も影響しているのか意外な事にXG-C100C/V2に負けるようでした。

何度かリトライしたのですが、この辺りが限界のようです。

NICはスピードだけが全てではないので、発熱が凄くても安定性はあるので新しく出たばかりのNICよりもIntel X540が良いという方は多いかと思います。

auひかりホーム10ギガでの速度比較

auひかりホーム10ギガでもテストしてみました。

auひかりホーム10ギガ & Intel I218-LM(1000BASE-T)

auひかりホーム10ギガでIntel I218-LMをインターネットスピードテスト
auひかりホーム10ギガでIntel I218-LMをインターネットスピードテスト

驚いたことに1000BASE-T(1Gbps)のNICでもPINGが2msになりました。

auひかりホーム10ギガ凄いですね。

この結果から分かるのは、インターネット回線が10Gbps or NICが10GBASE-TならPINGは改善するということです。

auひかりホーム10ギガ & ASUS XG-C100C/V2(10GBASE-T)

ASUS XG-C100C/V2が10Gbpsでリンクアップしていることを確認
ASUS XG-C100C/V2が10Gbpsでリンクアップしていることを確認

auひかりのルーターに直接接続して10Gbpsでリンクアップしている状態でテストしています。

KDDI インターネット回線スピードテスト
KDDI インターネット回線スピードテスト

KDDIのスピードチェックだとダウンロードが6.5Gbps、アップロードが7Gbpsとそれなりの速度がでています。

ASUS XG-C100C/V2 auひかりホーム10ギガでping 1ms
ASUS XG-C100C/V2 auひかりホーム10ギガでping 1ms

PINGを計測できるスピードテストでは、10Gbpsのインターネット回線とLANなのでPINGが1msになることがあります。

auひかりホーム10ギガとASUS XG-C100C/V2でのインターネットスピードテスト
auひかりホーム10ギガとASUS XG-C100C/V2でのインターネットスピードテスト

PINGが2msは当たり前のようにでるのでかなりラグが少ない環境になったと思います。

ベストエフォート型のサービスなので、ダウンロード・アップロード速度は時間帯によって多少上下します。

PCのパワー的には10Gbps出るはずなので、プロバイダの方の混雑具合で多少帯域が上下するのかと思っています。

auひかりホーム10ギガ & Intel X540-T2

こちらもNUROの時と同じようにIntel X540-T2よりもXG-C100C/V2の方が速度が速いことが判明しました。

PINGもASUS GX-C100C/V2の方が安定して2msが出ているようでした。

まとめ

比較的新しい10GBASE-T NICであるASUS XG-C100C/V2を購入するのはチャレンジではありましたが、実際の通信速度を比較するとかなり良い結果が出ています。

特にIntel X540-T2と比べても良い結果が出ていたのはびっくりでした。

ASUS XG-C100C/V2は安定性という意味ではこれから数ヶ月使用してみないと分からないのが正直なところではあります。

安定性を重視される方はIntel X540/X550の購入が良いかと思います、こちらは何年も利用しているので安定性には確かなものがあります。

また、NICの性能を比較するついでに、NURO 2Gとauひかりホーム10ギガの性能も差も比較してみました。

auひかりホーム10ギガに乗り換えることで、通信対戦ゲームをプレイしている方にはPING値を改善できるのは大きなポイントかと思います。

NURO 2Gで1GbpsのLANでもPINGをASUS XG-C100C/V2にすることでPING値は改善できるので、まずはNICを交換してみるのも良いかと思います。

配線はCat6AのLANケーブルを使っています。配線はDIYしたのでこちらの記事で詳しく紹介しています。

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