Apple HomePodは音楽再生能力に特化したスマートスピーカーです。
単純に音声アシスタントの機能だけに期待して購入するのはお勧めできませんが、Appleユーザーで音楽を聴く方にはお勧めできるデバイスだと思います。
家電を音声操作するデバイスとしてHomePodに期待してはいけない
HomePodに何を期待して購入するのか。そこが一番大きなポイントだと思っています。
AppleのHomeKitに対応している製品が限られているので、HomePodを音声アシスタントとして家電を音声操作する為に使うのであれば余り期待してはいけません。
Apple HomeKitの特徴
HomeKitはインターネットを介さずにWi-Fiの中だけの閉じた通信を行います。
セキュリティに優れておりインターネット・クラウドに通信障害にがあってもHomeKitは動作します。
ですがHomeKitに対応している製品は非常に少ないです。
HomeKitに対応している製品を調べると対応製品の余りの少なさにがっかりするはずです。
HomeKit対応家電の少なさがHomePodがスマートスピーカーとしての人気が低い一番の原因だと思っています。
そして、家電の音声操作を期待している方にとっては36,080円という価格は他のスマートスピーカーに比べて高すぎるという印象だけが強く残ります。
今使っている家電を音声操作する為に使いたい!となると、どうしても Alexa や Google Home の方が圧倒的に便利です。
HomePodはSiriとAirPlayに期待するべき
私はHomePodにはAirPlayのスピーカーとして期待して購入しました。
長年iTunesで音楽を購入しているので、Appleのデバイスで音楽を聴けるというだけで大きな利点があったのですが、AirPlayに対応しているのでスマートフォンで音楽を指定してHomePodで再生する事が出来ます。
そしてSiriのおかげでとても簡単な指示だけで音楽を聴くことが出来ます。
- Hey, Siri, 音楽を流して
音楽を聴くのに必要な指示はたったこれだけです。
もちろん聴きたい曲のタイトル、アーティストを指示して再生する音楽を指定する事が出来ます。Siriが搭載されているので柔軟に対応してくれます。
HomePodのSiriはiPhoneのSiriよりも広い範囲の音声を拾ってくれます。ですので、同じ部屋の中に居れば簡単にSiriに話しかける事が出来ます。
iPhoneで音楽を再生している時には、iPhoneをHomPodにかざすだけでHomePodに音楽の再生を引き継ぎます。Apple製品が多い人にはHomePodは便利なデバイスとなっています。
うちの奥さんはHomePod を購入する前は音楽を全然聴かなくなっていたいましたが、今は料理をしながら手軽に音楽を楽しんでいます。デジタル製品の操作が苦手な方には、簡単な音声操作だけで音楽が聴けるのは重要な事なのだと思います。
AirPlayを利用してAmazon Prime MusicもHomePodで聴くことが出来る
Amazon Prime MusicのアプリをiPhoneにインストールしてAirPlayを経由してHomePodで音楽を聴いたりも出来ます。アプリ右上の”歯車“のアイコンをタップして”端末に接続する“を選択すると”AirPlay“の項目が出てきます。
私はAmazonのプライム会員ですので特典として追加料金なしで200万曲を聴き放題です。
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Bluetooth、AirPlay対応ワイヤレススピーカーとの比較
iTunes Storeで購入した音楽を聴くのであれば、BluetoothやApple AirPlayに対応したサウンド機器でも良いわけです。
HomePod 購入するまではYAMAHAのBluetooth対応CDプレイヤーにBluetoothで接続して音楽を聴いていました。その製品は音質は問題がなかったのですがAirPlayに対応していなかったのでiPhoneと接続して音楽を聴くとなると面倒でした。
- Alexa, スピーカーをONにして
- iPhoneとスピーカーがペアリングするのを待つ
- iPhoneを操作して音楽を再生する
AirPlayに対応していないBluetoothスピーカーは本当にお勧めできません。
昔はAirPlayに対応しているスピーカーは少なかったり高価だったりしたのですが、今はかなり安くなっておりHomePodと似たような価格でAirPlay対応スピーカーが手に入ります。
iTunesの音楽をメインで聴く方はHomePodのSiriが必要かどうかが判断基準になると思います。
Siriに話しかけて音楽を再生するのはとても便利です。ですが、iPhoneを操作して音楽を再生するのが苦にならない方はAirPlay対応のスピーカーでも良いと思います。
HomePodはBluetooth非対応
HomePodはBluetoothスピーカーとしては使えません。AirPlayにのみ対応しています。
iPhoneやiPad等を持っていない人でAmazon Prime Music、YouTube Music等で音楽を聴きたい方はHomePodは向いていません。
特にAlexaに対応しているBluetoothスピーカーであれば、Amazon EchoやFire TV Cubeのスピーカーとして利用する事が出来るのでAmazon Prime Musicを利用する方にはお勧めです。
良いスピーカーで音楽を聴きたい方はBluetooth、AirPlayに対応しているスピーカーから選べば良いので選択肢が一気に増えます。
HomePodの音質
HomePodは空間を認識して自動で配置されている場所に合わせて最適なサウンドを奏でるようになっています。
私は凹型の空間となっている飾り棚の中に配置していますが、空間を認識する機能のおかげか音質で問題を感じた事はありません。
HomePodの特徴してインテリアとして見た時に置き場所を選ばないという利点があります。特に小さい子供がいる家庭では、子供の手が届くところに置いてあるものは直ぐに壊されたりするので置き場所が限られてきます。
以前はBOSEのWave SoundTouch® music systemを使っていたのですが、それに比べると流石に低音は物足りないです。ですが、BOSEの低音が特徴的なだけでHomePodは普通に音楽を聴く分には十分に良い低音が出ているスピーカーだと思います。
知り合いからは円形のスピーカーは低音が出ないのが多いけれどHomePodはどういうなの?と聞かれたのですが、結構しっかりと低音は出ています。
少なくとも私はHomePodの音質にはとても満足しています。
それに、HomePodの位置からキッチンが死角になっているのですが、キッチンに居る時も凄く迫力のある音が聴けています。 他のスピーカーでは死角に入ると音の劣化を感じる事があったのですが、HomePodはそれが余り感じられないです。
ステレオペア
HomePodは1台だけでも充分に良い音をしているのですが、音楽を聴く場所を中心にして左右に1台ずつ並べる事でステレオで音楽を楽しむ事が出来ます。
色もホワイトとブラックと2色あるので左右に配置するのもおしゃれで感が出て良いと思います。
デザイン
デザインはシンプルです。余計な端子がないので電源ケーブルが付いているだけです。LANケーブルやオーディオ類の端子も一切ありません。
意外でしたのはその大きいです。私は実際にApple Storeで見てから購入したのですが初めて見た時はこんなに大きいの?とちょっとびっくりしました。
大きいのでテレビボードに置くと存在感があります。ですので、飾り棚や本棚の中に置く人が多いのではないでしょうか?
スマートスピーカーとして
私はスマートスピーカーとしての性能には余り期待していませんでした。最初に書いた通りHomeKitが余りにも限定的な機能だからです。
iPhoneを持っている方は分かると思いますが、通常の音声アシスタントとしてSiriが優秀ですのでその機能がそのまま使えるというのが意外と良かったです。
Siriの機能を使う時に都度iPhoneを操作するのではなくて、普通に話しかける感じでHomePodのSiriと会話できるのが良いですね。
- キッチンタイマー
- アラーム
- 天気予報
通話機能もあるのですが通常の通話アプリを使う事になります。ドコモ、ソフトバンク、auのカケホーダイプランの方には便利だと思います。
私は楽天モバイルですのでLinkアプリ経由でしか通話料無料にならないので、HomePodの通話機能は使っていません。LINE通話もショートカット登録すれば使えるのですが、iPhoneのロックが解除されていないと使えないのでちょっと不便です。
まとめ
HomePodはAppleユーザーが音楽を楽しむという目的の為に使うなら満足度は高いと思います。
それでもスピーカーとしてはちょっと良い程度です。音質に拘る人はBluetooth、AirPlayスピーカーを利用するのが良いと思います。
音声アシスタントとしての機能はiPhoneに搭載されているSiriと同程度です。そして、家電を音声操作する為のデバイスとして考えているのであれば購入はお勧めしません。Appleの家電操作規格のHomeKitに対応しているデバイスは本当に少ないです。
私はリビングにはHomePodとFire TV Cubeを置いています。音楽を楽しむ時にはHomePodを利用して、映像、家電操作はFire TV CubeのAlexaにお任せしています。
Fire TV Cubeはこちらの記事で紹介しています。