Fire TV CubeはEchoとFire TVが合わさった商品で、Alexaによる音声操作が可能な動画視聴用デバイスです。
搭載しているプロセッサーにパワーがあるので、4K動画を視聴可能なだけでなく動作もかなりスムーズです。そして動画を視聴するだけではなくスマートスピーカーとして使えます。
Fire TV Cubeを購入した経緯と、実際に使ってみた感想を紹介したいと思います。
Fire TV Cubeを購入した理由
Fire TV Cubeを購入するまではPlayStation 4で動画配信サービス(Netflix、Prime Video、Hulu等)を観ていました。
PlayStation 4のtorneでnasneで録画した動画を観ていたので、PlayStation 4で動画配信サービスを観る事には何も疑問に思っていませんでしたが、使っているうちに段々と不便を感じるようになってきました。
PlayStation 4の起動時間の長さ
PlayStation4で動画配信サービスを視聴する手順は割と手間ですし、時間もかかります。
- テレビを起動する
- HDMI機器の選択でPlayStation 4を選ぶ(このメニューを動作出来るようになるまで10秒くらい待たされます)
- PlayStation4の起動を待つ(SSDに換装しても20秒は待たされます)
- 動画配信サービスのアプリを起動する
Fire TV Cubeではテレビを付けると直ぐにアプリを起動して操作出来ます。スマートフォンと同じ速度感ですのでアプリを立ち上げるまで5秒~10秒しかかかりません。
PlayStation 4は消費電力量の多い
PlayStation 4の消費電力量が多いのも問題です。
特に私が持っているのはPlayStation 4 Proという事もあり特別に消費電力が高いです。動画を視聴しているだけなのに100W~200Wの電力を消費します。
Fire TV Cubeの消費電力は5W程度です。搭載しているプロセッサはスマートフォンに使われるような低消費電力なのが特徴です。そのおかげで消費電力量が非常に少ないです。
100Wの電力を1時間利用すると大体2.7円程度かと思います。
PlayStation 4 Proは200Wの約消費電力です。子供がよく動画を見ているので1日平均6時間起動しているとして、毎日32.4円の電気代になります。30日で972円、1年では11,664円です。
Fire TV Cubeの消費電力は、5WなのでPlayStation 4 Proの40分の1の電気代になります。1日6時間で1年間使用しても291.6円です。
Fire TV Cubeは14,980円なので1年半で元が取れます。
Fire TV Cubeの特徴
Fire TV CubeはFire TVシリーズの中では、一番ハードウェアスペックが優れている製品です。Fire TV Cubeの動作速度はかなり早いです。
動画視聴サービスの満足度も高いですが、スマートスピーカーとしての性能が高いのも大きな特徴です。
ハードウェアスペックが高いので販売価格も14,980円と他のFire TVに比べると高いです。ですが、それに見合った体験が出来ると思います。特に動作がスムーズなのは普段の利用でストレスを感じなくて済みます。スマホを操作するのと変わらない感覚で動画を視聴する事が出来ます。
- 動作がスムーズ
- 4K HDR画質での映像出力
- 本体がスマートスピーカーとして機能する(リモコンなしでAlexaによる音声操作が可能)
- Nature Remoとの連携
- Prime Video, Netflix, YouTube, Hulu, Disney+に代表される動画配信への対応
- Prime Musicへの対応
- Wi-Fiでの無線LAN接続、LANケーブルでの有線LAN接続に対応
高性能プロセッサーを搭載している
Fire TV Cubeの特徴として動作がスムーズな点が挙げられます。
その理由は搭載しているプロセッサの違いにあります。Fire TV Stick 4Kも4K HDRの映像出力に対応していますが、Fire TV Cubeに搭載されているプロセッサの方が高性能です。
Fire TV Stick | Fire TV Stick 4K | Fire TV Cube | |
---|---|---|---|
価格 | ¥4,980 | ¥6,980 | ¥14,980 |
プロセッサ | クアッドコア 1.7 GHz | クアッドコア 1.7GHz | ヘキサコア(クアッドコア: 最大2.2GHz + デュアルコア: 最大1.9GHz) |
ストレージ | 8GB | 8GB | 16GB |
映像 | 最大1080p(HD)、HDR、HDR10、HDR10+、HLG | 4K Ultra HD、HDR、HDR10、HDR10+、HLG、Dolby Vision | 4K Ultra HD、HDR、HDR10、HDR10+、HLG、Dolby Vision |
他のFire TVはクアッドコアの1.7Ghzのプロセッサなのに対して、Fire TV Cubeはヘキサコアとコア数が2つ多い上に動作周波数も高くなっています。
プロセッサにこれだけの差があると動作速度にはかなりの影響が出ます。動作速度が速いというのは、利便性の向上に繋がるので、満足度が高くなります。
ボタンの位置が分かりやすい
Fire TV Cube本体の上面にはボタンが配置されています。
右の「・」がアレクサの起動、左がマイクのミュート、上下がそれぞれ音量のプラス・マイナスになります。
非常に分かりやすいですし、操作しやすい場所に配置されているので便利です。
アレクサが起動中なのが分かりやすい
Fire TV Cubeの全面と上面の間の角になっている部分には、LEDライトが配置されており、アレクサが起動すると青色に光ります。
色味が綺麗なのもありますが、アレクサが起動している事が直ぐに分かるのでとても便利です。
HomePod、Google Nestは上面が光るのですが、上面だとSiriが起動しているのが分かりづらくて不便です。角が光るのは絶妙な配置だと思います。
本体のみでの音声操作に対応
他のFire TV Stickシリーズはリモコンに対して話しかける必要がありますが、Fire TV Cubeは本体がスマートスピーカーとして機能するので本体に対して話しかけるだけで良いです。
Amazon Echo、HomePod、Google Homeのようにスマートスピーカーとしての機能も持ち合わせているという事です。
我が家ではFire TV CubeとNature Remoを連携させて家電を操作しています。EchoとFire TV Sickそれぞれの機能を1台で実現できるのは魅力的です。
Nature Remoとの連携に関してはこちらの記事で詳しく解説しています。
テレビはHDMI通信で機器する
Fire TV CubeはテレビをHDMI通信で操作します。
ですので、Nature Remoのようなスマートリモコンが無くてもテレビの音声操作が可能です。HDMIケーブルでの有線接続なので反応がとても速いです。
それにインターネットの障害で操作出来なくなるという事もない。
リモコン操作とは違い誤作動もないのが良いです。例えば、テレビを付けている時に、「アレクサ、テレビを付けて」と言ってもテレビを消す事はありませんが、Nature Remoのようなリモコン経由だとテレビが消えます。
テレビ画面への表示の追加
Fire TV Cubeを通して動画を視聴している時に、アレクサが起動すると画面下に青いバーが表示されます。それと同時に、Fire TV Cubeがユーザーの音声を拾い易くする為にテレビの音声出力のボリュームが下がります。
この機能のおかげでアレクサが起動しているのが直ぐに分かりますし、話しかけても無反応という事が殆どありません。
動画配信サービスに対応
Prime Videoだけではなく、Netflix、YouTube、Hulu、Abema TV、TVer、DAZN、FOD、Desiney+、バンダイチャンネルと多くの動画配信サービスに対応しています。
我が家ではPrime Video、Netflix、YouTubeを主に利用していますが、切り替えもスムーズですし視聴するまでの時間も短くて非常に便利です。
手順はとても簡単で、「Alexa、Netflixを付けて」と音声で起動し、リモコンで観たい番組を選ぶだけです。音声操作で番組を選ぶ事も出来ますが、ユーザーを選択したり、適当に番組を探す事も多いのでリモコンで操作する機会の方が多いです。
Prime Musicへの対応
動作配信だけでなくPrime Musicにも対応しています。私はAmazonのプライム会員なのでPrime Musicが利用できます。
Fire TV Cubeを購入した時にAmazon Music Unlimitedの90日分の無料クーポンが貰えました。90日は結構な日数なので音楽を楽しみたい人には良いかと思います。
Fire TV Cubeのスピーカーとしての性能はイマイチですのでBluetoothスピーカーを接続して音楽を視聴する事をお勧めします。
Wi-Fi、有線LAN両対応
Fire TV CubeはWi-Fiだけでなく有線LAN接続にも対応しています。他のFire TV StickシリーズはWi-Fiのみの接続にしか対応していません。
我が家ではWi-Fiで接続しています。理由は単純でWi-Fi接続でも動画視聴時に何もストレスを感じないからです。非常にスムーズに動画が再生されます。
有線LAN接続も試したのですが違いが余り分かりませんでした。
ゲームではないのでそこまで遅延を気にする必要もないですし、何よりWi-Fi接続の方が配線が1つ減るので配線がすっきりします。
高性能なWi-Fiルーターを使っていれば、スマホで動画を見てもストレスを全く感じないかと思います。Fire TV CubeをWi-Fi接続しても、スマホと同じで何もストレスを感じないです。
スマートフォンとの連携(キャスト機能)
スマートフォンで選んだ動画をFire TV Cubeで視聴する事が出来ます。
Neflix、YouTubeは対応しているのですが、何故かPrime Video、Disney+はこの機能に対応していないのが残念です。
キャスト機能に対応している場合は、動画の選択をスマートフォンで行い再生はFire TV Cubeで行うといったことが可能です。Fire TV Cubeのリモコン操作する必要がないのでとても便利です。
私は音声操作でNetflixを起動して、iPhoneのNetflixアプリをFire TV Cubeに接続して操作します。再生する動画の指定だけでなく早送り、早戻し、イントロスキップに対応しているのがとても便利ですね。
PlayStationとの連携
Fire TV Cubeの設定から”機器制御“を選択して次に”PlayStation“を選択します。次の画面ではPlayStation4を接続しているHDMI端子を指定します。
一度PlayStationが立ち上がって画面が切り替わります。リモコンの早送りボタンを選択するとFire TV Cubeの設定画面に戻ります。再度早送りボタンを押すと設定完了です。
「アレクサ、プレイステーションに切り替えて」と言うとPlayStation4が起動してTVもプレイステーションからのHDMI入力へと切り替わります。
Fire TV Cubeの内容物
内容物は以下の通りです。
- Fire TV Cube本体
- 電源
- マイク付きリモコン(電池付き)
- 赤外線受信機
- 有線LANアダプター
- マニュアル
HDMIケーブル付属しません。また、4K HDRを60Hzで視聴したい人はHTMI 2.0以上のケーブルが必要です。きちんとHTMI 2.0以上でないと画質が劣化する事になります。
赤外線受信機は使っていません。
赤外線受信機はリモコンの赤外線を本体だけではうまく受信できない時に使う物です。我が家では本体をTVボードの中に置いていますが、ガラス越しでも受信感度は問題ありませんでした。
設置場所
Fire TV CubeはTVボードの中に置いています。
テレビボードの上でも良いのですが、配線の電源コードをなるべく隠したいのでテレビボードの中に置いています。
普段はガラス戸を閉めていますが、3-4m離れていてもきちんと音声を認識します。赤外線リモコンの受信も何にも問題ないです。外付けの赤外線受信機が付属しているので、受信感度が悪い時には受信機を感度の良い場所に置く事も出来ます。
本体の音量設定
本体内蔵のスピーカーボリュームは、本体上面のボリュームボタンでしか操作出来ません。
これには暫く気づかなくて、テレビを消すと本体からアレクサの返事が聞こえなくて不便だな。と思っていました。
本体のボリュームを上げておくことでテレビを消しても本体スピーカーからアレクサが返答をしてくれます。
テレビやBluetooth接続しているスピーカーの電源が入っている時には本体ではなくそちらから音声が聞こえてきます。
リモコンのスライドが壊れる
リモコンの電池を設置する為の部分がスライドで隠れるようになっているのですが、子供が何度もその部分をスライドして遊んだ結果、スライドのロックが壊れてしまいました。
リモコンはある消耗していくのは仕方がないです。その為かFire TV共通のリモコンだけの販売しています。
まとめ
Fire TV Cubeを購入して暫く経ちますが、満足度はかなり高いです。
満足度が高い主な理由は起動の早さと消費電力の少なさです。
我が家はエネファームの操作パネルで消費電力をリアルタイムに知る事が出来るのですが、Play Station 4に比べて圧倒的に消費電力が少ないのが分かります。
他のFire TV Stickに比べて高額なので購入を迷っていた時期もありましたが、こんなに便利ならもっと早く購入するべきでした。
スマートスピーカーとしての機能は不要で、動画配信サービスだけを楽しみたい人はFire TV Stickがお勧めです。
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