絨毯がダニの温床で、アレルギーの原因というのは間違い【家具・カーペット】

2021年6月15日アレルギー,カーペット,ガゼニウールアブラッシュ,ギャッベ,ダニ,喘息,家具

アフガニスタン絨毯 ガゼニウールアブラッシュ
アフガニスタン絨毯 ガゼニウールアブラッシュ

私は東北の寒い地域で育ったので、絨毯がある生活が当たり前でした。フローリングよりも絨毯が敷いてある方が落ち着きます。ですが、うちの奥さんは南の暖かい地域で育ったせいか、絨毯に馴染みがありません。更には、絨毯はダニの温床だ!と言って、拒否されてきました。

そこで、私が奥さんを説得して、絨毯を敷きたいが為に調べた結果を共有したいと思います。

この記事で分かる事
  • 絨毯がダニの温床というのは間違い
  • 絨毯はアレルギー、喘息の原因ではない、むしろ環境が良くなる
  • 埃の舞い上がりもフローリングに比べて1/10
  • ウール絨毯は汚れにも強く、弾力もあるので子供が居る家庭にはお勧め

絨毯、ラグ、カーペットはダニの温床ではない

カーペットはダニとは無関係

カーペットにダニが多いというのは誤解で、様々な検証から、ダニの死骸や埃(ほこり)の舞い上がりを抑えているという結果が出ている。

こちらのサイトの「カーペットはすばらしい 2020」“表紙、プロローグ、クローズアップ"のクローズアップ4が参考になります。

30年程前に、「絨毯はダニの温床」という報道があり、その結果、絨毯がダニの温床で、小児喘息の原因という誤解が生まれたそうです。

ダニは湿気が多くて、人間やペットのふけ、髪の毛、食べ残しが多い所を好みますが、特に天然ウールの絨毯では、折り目に隙間がないので、ダニや汚れ等が入り込む隙間はありません。天然ウールの絨毯ではなくても、絨毯の表面に落ちているそれらを掃除すれば良いだけです。

絨毯に限らずきちんと掃除して、湿度が高い空間を作らなければ、ダニは繁殖しません。

ダニ対策をしたいなら寝具から

ダニの温床は寝具です。絨毯にダニが居たとしても、それは寝具から移動してきただけで、巣は寝具にあると言われています。実際に、西宮市環境衛生局の調査からもそれが分かります。

西宮市環境衛生局(兵庫県)の調査結果から、喘息は、その殆どが就寝後1~2時間で発症するのが多いことから、寝返り等で布団から空気中に舞い上がったアレルゲン(ダニ、ホコリ等)を吸い込んで引き起こされていることがわかりました。

http://www.carpet.or.jp/publics/download/?file=/files/content_type/type019/3/20191113203514125.pdf
ダニは洗濯しても死なない

ダニは洗濯では死なないと言われています!必要なのは加熱です。

我が家では、ダニ対策として、布団乾燥機を使っています。ダニが気になるという人は、絨毯よりも先に寝具を何とかするべきです。

象印の布団乾燥機は、ホースや袋が無いので、出し入れや持ち運びが便利です。特に、布団乾燥機の故障の原因は、ホースに穴が空く事が多いかと思いますが、その心配がないので良いですね。

埃の舞い上がりはフローリングの1/10

埃やダニの死骸が舞い上がるとアレルギー症状が出たり、喘息になるそうです。そして、絨毯はフローリングに比べて埃の舞い上がりが1/10なので、アレルギーや喘息を持っている人には、お勧めだと言えます。

実際にスウェーデンでは、絨毯はダニの温床という誤解が広まった結果、絨毯の消費量が1/3まで減少したにも関わらず、アレルギー患者は3倍に増加したそうです

海外では、スウェーデンにおいて同様の調査が行われ(図1)、1975 年から 15 年間でカーペットの消費量が1/3に減少したにもかかわらず、アレルギー患者は3倍に増加したという結果から、カーペット床とアレルギー症状とは関係性が極めて低いとされています。

http://www.carpet.or.jp/publics/download/?file=/files/content_type/type019/3/20191113203514125.pdf

ウール絨毯がお勧め

絨毯が良いのは分かったとして、どの絨毯が良いのでしょうか?絨毯は、素材によって特性が違います。値段や織り方、肌に合う合わないや、臭い等の問題もあるので、店頭で見たり試すのが良いかと思います。

カーペットを学ぶより

私のお勧めは、手織りのウール絨毯です。

ウール絨毯の特徴
  • 汚れにくく、汚れが落ちやすい
  • 吸放湿性
  • 弾力性がある

天然ウール絨毯の特徴は、汚れにくく、汚れが落ちやすい事です。うちは子供が3人居るので、汚れるのは目に見えています。また、水を零したら、下にタオルを敷いて上から叩くのが良いそうです。裏地が無いので下に水が落ちていくみたいです。

子供が絨毯の上に嘔吐した事がありますが、軽くふき取って、お湯で濡らしたタオルで叩いたら綺麗に落ちました。汚れの種類次第では、跡が残るのもあるでしょうが、それも味の一つとして楽しむくらいが良いのかと思います。

吸放湿性は、多湿環境の時は水分を吸って、乾燥すると水分を放出する事です。例えば、夏場だとひんやりとしていますが、冬場だと暖かいです。床暖房の上に敷いても大丈夫なので、子供は絨毯の上で寝たりしていますね。

ウールの絨毯は分厚いです。それでいて、毛がしっかりとしているので、かなりの弾力性があります。子供は良く転倒するので、ウールの絨毯が敷いてあると安心できますね。それに、足音も多少は緩和されます。

遊び毛がが多いのが特徴で、数ヶ月は出続けます。ルンバを動かしているのですが、直ぐに遊び毛でいっぱいになりますね。

ウール絨毯に関しては、びっくりカーペットが詳しく解説してくれています。

【びっくりカーペット】天然ウールカーペット&ラグ特集

ここから先は、こだわる人向けです。

ウール絨毯にも種類がいくつかあります。一番良いのは本物のギャッベだと思っています。ですが、お値段が高いです。リビング用だと40~80万円くらいします。ガゼニウールアブラッシュだと、20~30万円程です。

ギャッベもガゼニウールアブラッシュも共通している特徴が、脱脂をしていないそうです。ペルシャ絨毯は脱脂をして染色をしているそうです。脱脂をしていないので、獣臭さが残っていますが、その分汚れに強いという訳です。普段は臭いは気にならないですが、汚れを落とす為に、お湯で濡らしたりすると少し臭います。乾けば問題ないですね。私はかなり臭いに敏感なのですが、気にならない程度ですね。

また、どちらも遊牧民が土の上に直接敷いて、土足で使うことを前提として作られた為、かなりの耐久度があるそうです。地面から来る寒さを防げるくらいの性能があるみたいですね。日本人は、室内は素足なのもあって、一生使えるという説明を受けましたが、どうなのでしょうね。

ギャッベ

ギャッベは、イラン南西部の遊牧民が手織りして作った絨毯の事を言います。カシュガイ族、ルリ族が丹精込めて作った絨毯であり、2つとして同じ物はありません

ギャッベはペルシャ語の「目が粗い、毛足が長い絨毯」が語源だそうです。昔は、ゴミという扱いを受けてきたそうです。それを、zollanvari(ゾランヴァリ)氏が見出し世の中に広めていった結果、有名になったそうです。そういう事情もあり、zollanvari社の扱うギャッベが流通としては多いそうです。

ギャッベの中でも部族に寄って違いがあるらしく、一番高いギャッベはカシュクリと呼ばれている物です。通常の手織りのウール絨毯は、折り目は1cm辺り3つですが、カシュクリは5つあります。実際に拝見しましたが、全然密度が違いました。

それと、ギャッベは色が鮮やかです。脱脂していないのですが、天然の染料を使って染めているらしくて、色落ちがしないそうです。色が付いているので、生命の樹などの模様が綺麗に描かれています

ガゼニウールアブラッシュ

ガゼニウールアブラッシュは、アフガニスタン絨毯です。一時期人気が高くて高騰していたらしいですが、その後落ち着いて、最近はまた人気が出てきているそうです。こちらも、手織りであり2つとして同じ物はないそうです。

ギャッベとは違い、染色はされておらず、羊の天然の毛色だけで模様が描かれています。羊にも白い毛の部分や茶色の毛の部分があり、それを組み合わせる事で模様を描くそうです。

折り目に方向があるので、見る角度に寄って色が少し変わります。片方からは白く見えている部分が、反対から見ると少し茶色に見えます。

ガゼニウールアブラッシュについては、こちらの記事で紹介しています。

まとめ

絨毯の良い所

ダニの温床ではなく、むしろアレルギーや喘息持ちの人には、絨毯が良い事が分かったかと思います。更には子供が居る家庭では、転倒時のリスクや、汚れ、フローリングの傷の予防にもなります。

絨毯良いですよね、私は大好きです!夏場はひんやりしていて気持ち良いですし、冬場は床暖房でぽかぽかします。何より、足触りが気持ち良いですね。室内では裸足で過ごす日本人の楽しみですよね。

更には、今回調べて分かったのは、アレルギーや喘息の症状を抑えてくれる役割まで持っている事です。最初は絨毯に反対していたうちの奥さんも、今では絨毯の上で子供と一緒にごろごろしています。