ワイヤレス充電でiPhoneのバッテリーは劣化しないのか?

iPhone,ワイヤレス充電器

最近のスマートフォンはワイヤレス充電に対応していますが、ワイヤレス充電は便利そうだと思っていてもバッテリーの劣化が気になるので、ワイヤレス充電を使っていあに方もいるかと思います。

そこで、我が家では2台のiPhoneをワイヤレス充電でのみ充電し続けているので、どれくらいバッテリーが劣化しているのかを紹介したいと思います。

ワイヤレス充電を多用した場合、本当にバッテリーの劣化は早く進むのかどうか?という疑問をお持ちの方の参考になるかと思います。


ワイヤレス充電ではiPhoneのバッテリーは劣化しない

iPhoneのバッテリーにはリチウムイオン電池が用いられています。そして、リチウムイオン電池の特徴は、これら3つの条件で性能が劣化する事が広く知られています。

リチウムイオン電池が劣化する条件
  • リチウムイオン電池が高温になる
  • 満充電状態での放置
  • 電池残量が少ない状態(20%以下)での利用

リチウムイオン電池が劣化する直接的な原因にワイヤレス充電は関係ありません。

ですが、ワイヤレス充電中にリチウムイオン電池が高温になるスマートフォンも存在します。高温になるとリチウムイオン電池の性能が劣化するので、そのような機種をお使いの場合は注意が必要です。

iPhoneは有線充電でもワイヤレス充電でも発熱はそれ程違いません。若干ワイヤレス充電の方が高い程度ですが。

ワイヤレス充電に関係なく、急速充電に対応している機種・充電器は特に温度が上がりやすいので注意が必要です。

3年8ヶ月間ワイヤレス充電したiPhone 8 Plusのバッテリーの状態

iPhone 8 Plus バッテリーの状態
iPhone 8 Plus バッテリーの状態

こちらの画像は購入から3年8ヶ月間ワイヤレス充電のみで充電しているiPhone 8 Plusのバッテリーの状態です。

長期間ワイヤレス充電のみを利用しているのですが、最大容量の88%が利用出来ています。

通勤していた頃は、毎日2時間程度はゲーム遊んだり、インターネットに繋いでニュースや漫画を読みながらBluetoothで音楽を再生していました。

ここ1年間は在宅ワークなので、使用状況は変わりましたが漫画を観たりインターネットに繋いでで調べ物をする事は多いので毎日何度か充電しています。

高温状態が続くとリチウムイオン電池が劣化する事が分かっていたので、ケースは利用せずにバンパーと背面フィルムを張って利用していました。

2年8ヶ月間ワイヤレス充電したiPhone XRのバッテリーの状態

iPhone XR バッテリーの状態
iPhone XR バッテリーの状態

iPhone XRも購入してからずっとワイヤレス充電のみで充電しています。先ほどのiPhone 8 Plusの1年後に購入したので、利用期間が1年間短いです。iPhone 8 Plusが1年間で約3~4%程度低下している事を考えると、2年8ヶ月の使用で最大容量が91%なのはそれ程極端にバッテリーが劣化していない状態かと思います。

こちらのiPhone XRは手帳型ケースを使っているので熱がこもりやすく、満充電で放置する回数も多い上に、電池残量が20%以下になる事も多いです。ですが、バッテリーの最大容量が極端に低いという事もないかと思います。

改めてiPhone 8 PlusとiPhone XRのバッテリー劣化の比較

iPhone 8 PlusiPhone XR
使用期間3年8ヶ月2年8ヶ月
最大容量88%91%
ケースバンパーとフィルムのみ手帳型ケース
利用の仕方バッテリー残量20-80%の間で利用全く気にしない
iPhone 8 PlusとiPhone XRの利用状況

iPhone 8 PlusとiPhone XRの使い方の違いを纏めてみました。

iPhone 8 Plusは細かく充電し満充電とバッテリー残量20%以下の状態を避けるように使用し続けてきましたが、iPhone XRは満充電させたり20%以下でも気にしないで利用してきました。

iPhone 8 PlusもiPhone XRも1年間に3~4%程度劣化しているので、劣化スピードに差はありません。もう少し差が出るのかと思いましたが、意外と差が出ませんでした。

iPhone XRの方がバッテリー容量が大きいので%で見た時に劣化スピードが遅いとは思います。

または、余程酷い使い方をしない限りそんなに極端な差は出ないのかもしれないです。

年間3~4%程度の劣化

ワイヤレス充電のみの利用でも年間3~4%程度の劣化で済んでいます。

iPhoneは最大容量の80%程度がバッテリー交換の目安という意見が多いですが、年間3~4%程度の劣化であれば80%に到達するのは5~6年後です。

リチウムイオン電池の劣化する条件のまとめ

ワイヤレス充電を利用しても極端にバッテリーが劣化する事は無い事が分かったかと思います。

リチウムイオン電池は高温状態が続くと劣化する

リチウムイオン電池は高温状態が続くと性能が劣化しますが、ワイヤレス充電程度の発熱では、大きな劣化は見られない事が分かりました。

気を付けるべきなのはワイヤレス充電よりも急速充電です。急速充電はバッテリーが発熱する事が多いです。

ワイヤレス充電器には温度監視機能が付いている製品もあります。スマートフォンを充電器の上に載せて充電するので、温度が一定以上になると充電を止めて温度が上がりすぎるのを抑えてくれます。

バッテリーは100%の満充電と残量20%以下の放電状態を避ける

リチウムイオン電池は「バッテリー100%の満充電」「バッテリー残量が低下した状態」でも劣化します。これを保存劣化と言います。

100%の満充電は就寝中に充電して放置する方などが当てはまるかと思います。

最近のスマートフォンにはバッテリーの充電が80%以上になったら充電速度を遅くする機能が付いています。この事から、メーカーも80%以上の充電状態を避けるようにしている事が分かるかと思います。

そして、バッテリー残量が低下した状態でのスマートフォンの利用もバッテリーの劣化を招きます。iPhoneではバッテリー残量が20%を切るとバッテリー残量がアイコンが赤く表示されたり低消費電力モードへの切り替え通知が出ます。

電池残量が低下していると急速充電する事になるので、結果としてかなり発熱します。前述したように熱はバッテリー劣化の原因ですので、電池残量が低下した状態での利用はバッテリーを著しく劣化させる事が分かるかと思います。

充電回数が多いと早く劣化する?

充電・放電を繰り返す事によるバッテリーの劣化をサイクル劣化と言います。

iPhoneに使われているリチウムイオン電池は充電頻度が多いと早く劣化という事はありません。仕様欄に記載されている電池寿命の充電回数は0%から100%まで充電した時の回数を表しています。

つまり、充電・放電の総電圧量がバッテリーの劣化を決めます。同じ利用量であれば充電回数が多くても少なくても同じ程度劣化します。

充電回数が多いとバッテリーが直ぐに劣化するのでは?と思っている人がいるかと思いますが、それは”ニッケル水素電池”や”ニッカド充電池”の話であり”リチウムイオン電池”は違います

お勧めのワイヤレス充電器

今までにいくつかのワイヤレス充電器を利用しましたが、お勧めのワイヤレス充電器を紹介します。

ワイヤレス充電器は、AC電源接続で温度コントロール機能があるのがお勧めです。USB接続のワイヤレス充電器は充電速度が遅いです。USB接続でも充電を早くする方法はありますが、充電器とは別に急速充電器が必要なのでお勧めしません。

急速充電器も結構な値段がしますし、充電器と急速充電器どちらかが壊れても充電が出来なくなります。故障して充電できなくなった時にどちらが壊れたのか分かりづらくなります。その点でも1つに纏めてあるAC電源の方が便利です。

Anker PowerWave 10 Dual Padについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

簡単に特徴を纏めると以下の通りです。

Anker PowerWave 10 Dual Padの特徴
  • AC電源接続
  • 急速充電対応
  • 温度コントロールがある
  • 2台同時充電可能
  • 充電表記が見やすい

同じくAnkerのワイヤレス充電器ですが、こちらの商品もやはりAC電源接続温度コントロールがあります。

古いモデルだと価格は安いですがUSB接続なので急速充電器が必要だったり、温度コントロール機能が無かったりします。

ワイヤレス充電も最近では15Wに対応しているので、AC電源で温度コントロール付きの物が多くなっています。

バッテリーの劣化を避ける為にも良いワイヤレス充電器の利用をお勧めします。

まとめ

ワイヤレス充電が必ずしもバッテリーを劣化させる訳ではない

バッテリーの劣化の主な原因は熱、満充電・低残量での利用が原因です。
ワイヤレス充電は発熱しやすいですが、適切な充電器の利用など環境を整えればそれ程劣化しません。

実際に3年以上ワイヤレス充電のみで充電し続けていても、電池容量が88%ある事からワイヤレス充電が必ずしもバッテリーを劣化させる訳ではない事が分かるかと思います。

私がワイヤレス充電を利用し始めた理由は、端子に接続しての充電はケーブルが邪魔ですし、何よりもケーブルやスマートフォン本体の端子が直ぐにダメになるからでした。

一度はマグネットタイプの充電ケーブルも考えたのですが、実際に使っている知り合いに聞くと定期的に接続端子がダメになるみたいでした。

充電ケーブルを定期的に買い替える手間や出費、更には本体の端子がダメになるとダメージが大きいのでワイヤレス充電はとても有用です。

ワイヤレス充電に切り替えてからはケーブルに接続していない訳ですから、充電用の機器が壊れた事は一度もありません。