我が家では冬になると鍋の回数がとても多くなります。鍋を囲って食べるというのはとても良い物です。
一人暮らしや夫婦2人だけの時には土鍋を使って白菜と豚バラを挟んで似たものをキッチンで調理して食べていました。
子供が産まれて、家族の人数が増えてからはティファールの鍋と携帯IHコンロで食卓で鍋を囲むようになりました。そのティファールの鍋は蓋が壊れてしまい、更には経年劣化でテフロン加工が剥げてしまったので、次は丈夫そうなバーミキュラのすき焼き鍋「バーミキュラ オーブンポットラウンド SUKIYAKI」を購入しました。
実際に使って結構気に入っているので、使ってみた感想とお手入れ方法を紹介したいと思います。
深型のバーミキュラの26cm鍋も持っており、そちらは別の記事で紹介しています。
バーミキュラのすき焼き・鍋料理に最適な鋳物ホーロー鍋
バーミキュラ オープンポッドラウンド SUKIYAKIは、鍋料理にぴったりなサイズの鋳物ホーロー鍋です。
通常のバーミキュラ オープンポッドラウンドでは深すぎて鍋料理に向いていないのですが、SUKIYAKIは浅型の鍋ですので、すき焼き、しゃぶしゃぶなどの鍋料理に最適な深さになっています。
鍋は鉄製で表面にはホーロー加工がされています。鉄の鋳物なので重量は4.5Kgあります。これは鍋としては結構重いです。
重いのですが、量手持ち鍋ですので取っ手をしっかりと持てばそれ程重さは苦になりません。
蓋にも量手持ちの取っ手があるのがポイントで、持っている間に蓋がずれたりしないという安心感があります。
そして、バーミキュラの鍋が重いのには理由があります。
それは鋳物ホーローという特殊な素材を使う事で熱伝導効率が良く鍋全体が温まるようにしているからです。更には、鍋から遠赤外線が発生して食材を壊すことなく温めるそうです。
実際に使ってみると分かるのですが、びっくりするくらい食材が柔らかくなります。料理の仕上がり具合としては圧力鍋に近い物を感じます。
無水料理ができる
バーミキュラは密閉性を高める為に、鍋本体と蓋の接地面は加工していないそうです。ざらついている鋳物に水分が付着する事で空気が外に出ていかなくなり密閉性が高まるそうです。
その密封性の高さから無水料理が出来る鍋になっています。
無水料理は蒸気が外に逃げない鍋を利用する事で作れる料理です。水を足さないこと、蒸気が逃げないということから、食材の味が鍋の中から逃げないのでとても美味しく仕上がります。
鍋料理以外にも使える
SUKIYAKIと付いていますが、底が浅いだけで構造は他のバーミキュラの鍋と同じです。
ですので、鍋底が浅めの方が調理しやすい料理にも使う事が出来ます。
パエリア・白菜と豚肉のミルフィーユ鍋などは、鍋をそのまま食卓に出してよそって食べる事も出来ます。
なべ底が浅い鍋ならではの使い方かと思います。
IH対応
鍋をする時には、食卓にコンロを置いて鍋を囲みたいものです。
ですが、ガスコンロは手間がかかるので私は好きではありません。カセットガスの買い溜め・取り換え・破棄が必要なので結構手間がかかります。
手間がかかるということは鍋をするのが面倒になり、鍋の機会も減ります。
そこで私は持ち運び出来るIHコンロを使っています。電気だけで動きますし掃除も楽なので鍋をするにはとても便利です。
オーブンポットラウンド26cm SUKIYAKIはIHコンロに対応しています。
IHコンロ + バーミキュラ SUKIYAKIのセットを手に入れると、鍋料理の機会がぐっと増えます。
おすすめのIHコンロ
パナソニック製のIHクッキングヒーターを使っていますが、こちらは結構おすすめです。
鍋をするのに十分な火力がありますし、火力を7段階で調節出来ます。
鍋が面している部分とのその周辺はかなり熱くなるので注意が必要です。
使い終わったらアルコール除菌のウェットティッシュでさっと拭くだけで綺麗になります。汚れや、焼け焦げがつくこともないのでお手入れが本当に楽です。
バーミキュラ SUKIYAKIのお手入れ方法
バーミキュラの鋳物ホーロー鍋はお手入れが簡単です。
洗いやすさ
バーミキュラの鍋はとても洗いやすく出来ています。
鍋の本体部分はどのメーカーでも洗いやすいと思うのですが、問題は蓋の取っ手部分です。取っ手を取り付ける部分が洗えなくて中に汚れが溜まる構造の物を良く見かけます。
バーミキュラの取っ手は本体と一体型になっているので継ぎ目がなく洗いやすくなっています。蓋の量手持ち用の取っ手も蓋と一体型になっているのでこちらも洗いやすいです。
蓋の中央にある取っ手は単純なネジで留めてあるだけなので、洗えない部分に汚れが溜まるということもありません。
蓋の裏にはアロマレインの為の凹凸がありますが洗いにくいと感じる事もありません。
ホーロー加工されているので汚れが落ちやすいのも良い点です。
鍋をする時にうどんを入れる事が多いのですが、何故かうどんだけはなべ底に張り付きます。木べら等で軽く擦ると落ちますし、スポンジで少しだけ強く擦っても落ちます。焦げ付く事はないので、洗ってしまえば元通り綺麗になります。
料理をすると水面の高さに合わせて鍋の内側に汚れが付着しますが、こちらもスポンジで少しだけ強く擦るだけで直ぐに落ちます。
今まで使っていて汚れが落ちなくて残ってしまった事は一度も無いです。
アルミの鍋も使っているのですが、そちらは内側に食器用洗剤では落とせない汚れが結構残ります。バーミキュラの鍋はホーロー加工されているからかそんなことが全くないのが良いです。
蓋と本体が接する部分は錆びます
バーミキュラは、蓋と本体が接する部分はホーロー加工されておらず鋳物部分がむき出しです。
その部分は錆びやすいので必ず蓋の縁に食用油を塗ります。
私はこちらの油ひきを利用しています。油を簡単に縁の部分に濡れるのでとても便利です。
バーミキュラの鍋は、冷蔵庫に入れたりすると簡単に錆びてしまいます。ですので、鍋を保存容器として利用することはお勧めしません。
私は一度料理を保存パック等に移してから冷蔵庫に入れています。鍋は使うたびに直ぐに洗うことをお勧めします。
保存容器はiwakiの密封パック＆レンジがお勧めです。耐熱ガラス容器なので見た目が良く、更には液だれ・臭い移りがなく、密封したまま電子レンジに使えるのでお勧めです。
詳しくはこちらの記事で紹介しています。
バーミキュラの鍋が錆びてしまったらどうすればいいのか？
バーミキュラの鍋が万が一錆びてしまっても、錆びは意外と簡単に落とす事が出来ます。
ちょっとした錆び程度であれば台所用洗剤とスポンジで擦るだけで落ちます。ですので、バーミキュラの鍋に錆び落としを使った事はないです。
一度、シンクと大理石にアルミ缶を放置した時にこちらの製品を使った事があるのですが、綺麗に落ちました。万が一錆びても、錆び取りを使えば綺麗に落とすことができるかと思います。
なべ底に白っぽい汚れが付着した場合
暫く使っているとなべ底に白っぽい汚れが付着することがあります。これは水道水に含まれるミネラルが原因です。食器用洗剤とスポンジではこの汚れは落とせませんので、お酢を使います。
汚れがかくれるくらいお湯を入れたらお酢を大さじ１杯入れ、蓋を開けたまま10分ほど沸騰させます。
火を止めて、自然にお湯が冷めてから水を捨てます。
最後に食器用洗剤とスポンジで擦ります。
１度で落ちないこともありますが、この方法で白っぽい汚れも落とすことが出来ます。
特に害はないのと、きりがないので私は割とこの汚れは放置しています。
バーミキュラの鍋敷き
バーミキュラは専用の鍋敷きも販売しています。
この鍋敷きの特徴は中に磁石が仕込まれていてなべ底に張り付く点です。剥がしたい時には写真の様に傾ける事で簡単に剥がれてくれます。
鍋敷きをなべ底にくっつけたまま持ち運びできるのでとても便利です。
サイズは鍋にあった物じゃないと使えないと思います。我が家には26cmのバーミキュラの鍋があるのですが、そちらとSUKIYAKIとの両方に使えています。
木材の色とラベルの色を組み合わせて選ぶ事が出来ます。
バーミキュラの鍋つかみ
バーミキュラの鍋は、鍋本体だけでなく蓋にも両手持ち用の取っ手が付いているのが特徴です。
蓋にも取っ手があるのは、持ち運ぶ時に蓋がずれる心配がないですし、意外と持ちやすいので良いのですが、普通の鍋つかみでは掴みつづらいのが難点です。
そこで、安定して持つためには専用の鍋つかみを使うと便利です。特にバーミキュラの鍋は重いので専用の鍋つかみを購入する事をお勧めします。
この鍋つかみですが、しっかり奥まで差し込まないといけないのと、本体と蓋と両方の取っ手の位置に合わせないといけないので最初はうまく差し込めない事があります。
暫くすると鍋つかみが柔らかくなるので差し込みやすくなってきます。
鍋つかみにはサイズがないので、バーミキュラのどの鍋にも使えるみたいです。バーミキュラ SUKIYAKIと深型の鍋、両方で同じ鍋つかみを使えています。
バーミキュラのヒートキーパー
私はヒートキーパーは持っていないのですが、こういう物もあるますよという紹介だけしておきます。
煮物はゆっくり熱を冷ます事で味がしっかりと染み込みます。そこでヒートキーパーを使って保温性能を上げる事でゆっくり温度を冷まし味が良くなるらしいです。
私がヒートキーパーを購入していない理由は、じっくり時間をかけて味を染み込ませるような煮物料理の時には、料理時間の短縮を優先して圧力なべを使うからです。
バーミキュラのリペアサービス
バーミキュラ製品はホーロー加工が剥げた時には、リペア（修理）を依頼する事が出来ます。
他のメーカーではホーロー加工の補修は受け付けてくれません。ホーローが剥げた時に買い直すよりも、１つの鍋を一生大事に使えるバーミキュラは私の好みにぴったりでした。
26cmのオープンポッド SUKIYAKIの場合、通常色は9,000円、特殊色は10,000円で受け付けてくれます。
リペアサービスの時には色の変更が可能
更にびっくりすることにリペア時に色を変更する事も可能なのです！！
色の好みが変わったり、引っ越し等のタイミングに合わせてリペアを依頼すれば、キッチンの雰囲気に合わせて一生大事に使い続けられるのでとても素敵ですよね。
特殊色は1,000円高いですが、色を変更することによる追加料金は発生しません。
バーミキュラ レシピブック
バーミキュラ製品を購入するとレシピブックが付いてきます。
買ったけれどどんな料理が作れて、どう調理すれば良いんだろう？と悩むかもしれませんが、最初はレシピブックを参考に調理して慣れると良いかと思います。
レシピアプリ
レシピブックだけでなくレシピアプリも提供されています。誰でもインストールする事が出来るので、どんな料理があるのか試しに使ってみるのも良いかもしれませんね。
レシピアプリはMy Vermicularのサイトか、アプリストアで検索する事でダウンロードできます。
ティファールの鍋との比較
バーミキュラを購入する前はティファールの両手持ちの取っ手が付いている鍋を使っていました。
比較すると分かるのですが価格と重さが相当違います。
両方使った感想ですが、わずか1cmの深さの違いしかないのですが、より深いバーミキュラ SUKIYAKIはとても使いやすいです。特に家族が多いので鍋料理を作る時にたっぷり具材が入るのが良いです。
| バーミキュラSUKIYAKI | ティファール両手鍋 | |
|---|---|---|
| 加工 | ホーロー | テフロン |
| 重さ | 4.5Kg | 2.02Kg |
| 深さ | 8cm | 7cm |
| IH | 〇 | 〇 |
| 耐久性 | 〇 | △ |
| 価格 | 36,300円 | 6,580円 |
ティファールは軽くて良いのですが数年使うとテフロン加工が剥げてきてぼろぼろになります。
こちらの写真はテフロンが剥げた状態です。こうなってしまうと焦げ付くだけでなく、剥げたテフロンを食べてしまうことになるので買い替えが必要です。
一番困ったのが蓋の取っ手の部分です。割れてしまってここから熱い蒸気が出てくるので危なくて使えなくなりました。
それに蓋の内側部分に汚れが貯まってどんなに頑張っても綺麗に洗えないので衛生面でも気になりました。食洗機に入れてもこの内側の汚れは取れなかったです。
まとめ
私は長く大事に使えるものが好きです。そういう物は比較的値段が高めではありますが、物に愛着を持ってメンテナンスしつつ長く使う事が大事だと思っています。
バーミキュラの鍋はメーカーのリペアサービスを利用する事で一生使える鍋だと思います。色の飽きが来ても同じ鍋の色を変えて使い続ける事も出来ます。
性能が良いことはもちろんですが、良い物を長く使いたい方にはバーミキュラの製品はお勧めです。
また百貨店のバーミキュラ担当の方に聞いたのですがバーミキュラはどこで購入して同じ価格だそうです。
正規の取扱店で購入すればバーミキュラのサポートは受けられます。
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