ある日、ルームエアコンから酸っぱい臭いがしてきました。これは確実にエアコン内部でカビが生えている証拠です。
三菱電機の霧ヶ峰は簡単にパネルを外せるようになっています。そこで、送風パネルを外して調べたのですが送風ファンにカビがこびりついているのが見えました。。
送風ファンは形状が特殊なので取り出さずに清掃するのは難しいです。それに、ドレンパンもかびている可能性があるので思い切って分解して洗浄することを決めました。
三菱電機のルームエアコンには内部クリーン機能があるのですが、1年も使うと内部クリーン運転していてもかびます。特にリビングなどの人が多いところは湿気があるので、かびやすいです。
フラップ・カバーを外す
最初に確実に電源コンセントを外します。感電は危ないので十分に気を付けましょう。
最初に空調フラップを外します。三菱電機のエアコンはフラップの留め具を横にスライドするだけで簡単に外れるようになっています。手前、置くの順番で外していきます。
次に正面のカバーを外します。これは上に開いた後に持ち上げて外す事が出来ます。ここまでは工具は不要です。
次にカバーを止めている5カ所のビスを外します。
本体真ん中と左右にそれぞれビスがあります。
また、下の方に左右それぞれ小さいカバーの下にビスが隠れています。
5つのビスを外したら下のビスが在った辺りからカバーをゆっくり剥がしていきます。
下側が剥がれてカバーが浮いてきたら手前から上にカバーを持ち上げていくと外れます。カバーの裏側は留め具で止まっているので余り強く力を入れてカバーを割らないように気を付けましょう。
ムーブアイ・お掃除ロボットを外す
本体真ん中のムーブアイ・お掃除ロボットを外さないとドレンパンが外せないので、先にムーブアイとお掃除ロボットを外します。この時配線が残っていると断線の危険があるので、電装部分を開いて配線を外してしまいます。
電装部のカバーを止めているビスを外して開きます。
電装部を濡らしてしまうと故障の原因になるので必ず乾いている手で触りましょう。プラグは手で留め具部分を挟みながら引っ張ると簡単に抜けます。配線がダメになったらメーカー修理になるので絶対に断線させないように気を付けましょう。
私は丁度エアコンの下に棚があったのでそこにムーブアイとお掃除ロボットを置いてからゆっくりと配線を外しました。丁度良い置き場がない場合は誰かに持ってもらうと良いと思います。
ドレンパンを外す
三菱電機のルームエアコンのドレンパンがびっくりするくらい簡単に外れます。
ドレンパンにも配線がくっついているので先に電装部のプラグを抜いてきます。
赤い丸が付いている部分がドレンパンの留め具です。丸い棒状の所にドレンパンが乗っているだけなので、ドレンパンを軽く上に押し上げながら手前に引くと簡単に外れます。
ドレンパンはドレンホースにくっ付いているので外します。ドレンホースには留め具が付いているのでその部分を押しながらドレンパンはを抜きます。ドレンパンの中は水が残っている事があるので水がこぼれないように注意が必要です。
また、冷房を使ってから時間が経っていないとエアコンから結露した水が滴り落ちます。下に汚れても良いタオルを敷くか、養生してビニール袋で受け止めるなど対策が必要です。
送風ファンを取り外す
ここまで分解してやっと送風ファンを取り外せます。
送風ファンは右側の方がビス止めされています。最初にこちらを外します。
次に本体左側にある送風ファンの軸受け部分のカバーにある2つのビスを外します。
ビスを外したらカバーを軽く手前に引くと外れます。ゴム製の軸受けがあるので無くさないようにしましょう。後は、送風ファンを手前に引いて軸受けから外して軽く下に下げてから左に引っこ抜きます。
カビ取り掃除
外した送風ファンですが物凄くカビしていました。形状も特殊で内部までは洗いにくそうでしたので、カビキラーに漬け置きしてカビを落としました。
分解洗浄する手間を考えるとカビが残るのは嫌でしたので2本使って丁寧に漬け置きしましたが、凄い量の汚れが出てきてびっくりしました。高圧洗浄機も試そうと思ったのですが、フィンが折れても嫌なのでカビキラーで漬け置きしてブラシで擦るという作業を何度か繰り返しました。
ドレンパンは送風ファンに比べたら余り汚れていなかったのが以外でしたが、同じくカビキラーで掃除しました。配線部分が濡れないように養生するか外すのを忘れないようにしましょう。
冷却部分の汚れ
冷却部分(金属のフィン部分)にくっ付いているのは基本的に埃です。かなり汚いのでカビっぽく見えるのですが…
掃除機やブラシで埃を落としてから臭いを嗅いだり状態を確認したのですが、カビではいないみたいなんですよね。
一応、最近流行りのエアコン洗浄スプレーも試してみました。ドレンパンをはめてから使います。細かい埃がドレンパンに溜まってドレンホースから流れていきますね。このスプレーを電装部に掛けると故障や火災の原因になるので気を付けてください。電装部を養生してからの使用をお勧めします。
三菱電機のルームエアコンは分解清掃がしやすい
今回分解清掃したのは初めてですが特殊な工具無しで分解出来ました。それは、三菱電機のエアコンは特別に分解しやすく作られているからです。
エアコンの性能で言うと三菱電機とダイキンが良く比較されるかと思います。ダイキンのエアコンは多機能なので分解しづらいですし壊れやすいです。ですが、三菱電機のエアコンは構造がシンプルですし無駄な機能がそれほど付いていないのでとても分解しやすくて良いです。
特殊な工具は不要なのですが、ネジを回すと結構時間がかかるので電動ドライバーがあると作業時間を短縮できてとても便利です。
エアコンの分解清掃はエアコンが壊れる可能性もありますし、慣れていないと怪我をする可能性もそれなりにはありますので、業者に任せるというのも良い選択だと思います。
エアコンは内部が必ず結露するので、年に1度は分解洗浄する事をお勧めします。
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