オンラインゲームで勝つ為のネットワーク環境を構築する方法

2021年6月15日

オンラインゲームで勝つためのネットワーク環境を構築

Fortnite(フォートナイト)やApex Legens(エーペックスレジェンズ)、FINAL FANTSY XIV(ファイナルファンタジー14)に代表されるように最近はオンラインゲームが人気です。

オンラインゲームをプレイしていると相手のキャラクターの見え方に遅延(ラグ、位置ずれ等の原因)があるとプレイに支障が出ます。

最近色んな人の話を聞いていて、オンラインゲームに合わせたネットワーク環境を整えていない人が多いみたいなので、どのような環境を整えると遅延が少なくなるのかを解説したいと思います。

LAN内のネットワーク機器を改善する

大雑把な説明ですが家庭内のネットワークの事をLANと呼ぶとします。そしてこの家庭内にある個人が自由にカスタマイズ出来るLAN内のネットワーク機器の性能が不足していると遅延が発生します。

ネットワークは通信経路のどこか一箇所でも性能が足りていないとその機器の性能が通信全体の性能の上限となります

10Gbpsのインターネット回線を契約していても、LAN内のネットワーク機器が1Gbpsにしか対応していないと1Gbpsでしか通信できません。

ですので一番性能が良い状態に合わせて全体を調整する必要があります。

また、Wi-Fi通信は遅延が発生する原因の1つですので有線接続する事をお勧めします。Wi-Fiは電波ですので環境の影響を受けます。壁の材質、電子レンジの影響も受けますし、集合住宅でWi-Fi利用者が密接していると周辺の電波の影響も受けます。影響を受けると通信に内容にロスが生じ大きな遅延に繋がります。オンラインゲームでは遅延は無いに越した事はないので有線LAN接続をお勧めします。

PCのネットワークインターフェースカード(NIC)

PCにはネットワークインターフェースカードが付いておりそこにLANケーブルを接続します。大抵はマザーボードと言われる機器に直接付いています。

どのネットワークインターフェースカードを利用しているのかは、Windows 10の 設定 > ネットワークとインターネット > ハードウェアと接続のプロパティを表示する で確認出来ます。

Windows 10 ハードウェアと接続のプロパティを表示する
Windows 10 ハードウェアと接続のプロパティを表示する

説明: の項目がネットワークインターフェースカードです。製品の型番が書いてあるので検索する事で性能が分かります。ネットワーク機器の性能の見方ですが通信規格で判断します。数字が大きい規格の方が通信速度が速いです。1Gbpsと1000Mbpsは同じ意味です。

規格通信速度
100BASE-T100Mbps
1000BASE-T1Gbps / 1000Mbps
2.5GBASE-T2.5Gbps
10GBASE-T10Gbps
通信規格と通信速度

私が利用しているI218-LMは1000BASE-Tですので1Gbpsが通信速度の上限になります。

ハードウェアと接続のプロパティを表示するリンク速度(送受信)の項目で実際の通信速度を確認できます。この項目がネットワークインターフェイの性能よりも低い場合は、通信経路のどこかにボトルネックがありネットワークインターフェースカード本来の性能を発揮出来ていないです

記事執筆時点で家庭用の機器で最高速度は10GBASE-Tの10Gbpsです。最速を求めるのであれば10GBASE-Tのネットワークインターフェースカードを搭載する必要があります。

10GBASE-Tの製品は性能が高い分発熱が凄いです。X540-T2もファンが付いているタイプがあります。せっかく良い製品を購入しても熱暴走すると転送速度が出ないので、空調で調整するかファンが付いている物を使う事をお勧めします。

後述しますが10GBASE-T対応のルーター・L2スイッチはSFP+製品の方が圧倒的に安いです。そこで10Gbpsで利用する事を考えている方はネットワークインターフェースカードもSFP+を利用するのがお勧めです。

10GBASE-Tのネットワークインターフェースカードを接続するにはPCI Express 2.0以上が必要です。接続するマザーボードが対応しているか、空きがあるのかを確認しましょう。

既に10GBASE-TのRJ45のネットワークインターフェースカードをお持ちの場合には、SFP+とRJ45の変換アダプタを利用する事も出来ます。

ルーター・L2スイッチ

最近はルーターはプロバイダから提供されるONU・ホームゲートウェイに内蔵されている事が多いです。

NURO 10G、au ひかり 10ギガを契約している方が借りられるONUはWAN側は10GBASE-T、LAN側はコネクターのいくつかは10GBASE-Tに対応しています。

ONUが10Gbpsに対応していても通信途中に性能が低いルーターやスイッチがあるとそれらの性能が足枷になって通信速度が出ない事があります。

契約している回線の側にあったルーターやスイッチの選択も重要です。また、ルーターはスイッチは接続するコネクター毎に通信速度が違う製品も多いです。繋いでいるコネクターが高速通信に対応しているコネクターか確認する事も重要です。

10GBASE-TでRJ45コネクターに対応しているルーター・L2スイッチ(スイッチングハブ)は少ないですし値段が20万円を超えてくる業務用が多いです。

お勧めなのはSFP+に対応した機器を使う事です。SFP+であれば比較的安く10Gbps環境を構築出来ます。

LANケーブル

SFP+を利用するには専用のケーブルが必要です。こちらは基本的に10GBASE-Tに対応しているので間違いはないと思います。

問題はRJ45コネクタで接続する方です。10Gbpsで構築するのであればCat6a以上が必須です。そしてシールド行が施されているSTPケーブルが推奨されています。

私は自分で(DIY)LANケーブルを配線をしました。業者にお願いして10GBASE-T規格の機器で配線を依頼する事も出来ますが、自分で配線するのもそれ程難しくないと思います。LANケーブルの配線方法はこちらの記事で紹介しています。

インターネット回線の混雑

インターネット回線は同じ地域に住んでいる人たちと同じ配線を共有しています。特に集合住宅(マンション・アパート)の共有回線はネットワーク機器の性能が低いだけでなく大勢の住居で共有しているので回線が混雑している事が多いです。

それら以外にもインターネットプロバイダーの使用している機器の性能、IPv4とIPv6でも性能差があります。それらを考慮してインターネットプロバイダーを選ぶ事が大切です。

集合住宅の共有回線は速度が出ない事が多い

一般的に集合住宅に多い共有回線は通信速度が出ない事が多いです。

こちらのサイトで通信速度をテストできます。Googleのインターネット速度テストはChromeの時だけ明らかに結果が良かったりするので信用していません。

Internet Speed Test – Measure Latency & Jitter | Cloudflare

Cloudflareインターネット接続テスト
Cloudflareインターネット接続テスト

Download / Uploadの速度も重要ですが遅延を気にする場合Latencyの項目が重要です。この数字が低ければ低いほど遅延が少なくなります

私の環境ではLatencyは1~3ms程度です。

集合住宅によっては専用線を別途契約出来る事もありますので、Latencyの結果が酷い場合には専用線の契約がお勧めです。

専用線が無い場合でもプロバイダに相談する事で専用線を引いてくれる事もあります。専用線を引くには共有部の工事が必要ですので管理組合に相談しましょう。

IPoE接続方式で接続する

インターネット接続がIPoE接続方式に対応している事も重要です。

IPoEは新しい接続方式でインターネット接続に特化しています。従来型の接続はPPPoEは電話回線網を利用してインターネットに接続も出来るという方式です。ですので、インターネットに特化したIPoE接続方式の方がインターネットの回線速度が良くなります。

IPoEはIPv6で接続、PPPoEはIPv4で接続します。どちらで接続しているのかは、Cloudflareのサイトで確認できます。

Internet Speed Test – Measure Latency & Jitter | Cloudflare

Server Locationの項目に Connected via IPv6 と表示されていればIPv6で接続しています。

ネットワーク以外の遅延の原因

ネットワーク以外の問題でも遅延が発生する事があります。

ネットワーク以外の遅延の原因
  • PCのパワー不足
  • ゲームサーバの混雑

PCのパワー不足

PCのパワー不足は単純にフレームレート(FPS)が出てない問題です。これは主にCPUとGPU(グラフィックボード)の性能が足りていない、もしくはGPUの性能以上のグラフィックス設定で動かしているのが問題です。今回の本題ではないので簡単な解説に留めますが、ゲームプログラムはフレームレートが高いほど反応が良くなります。それはオンラインゲームも同じです。

ゲームによるのですが、ゲームサーバが60FPSで動いている事が多いのでクライアント側も同じく60FPS以上ある事が望ましいです。

PlayStation4、PlayStaiton5は1000BASE-T

PlayStation4、PlayStation5は1000BASE-T(通信速度は1Gbpsが上限)のNICを搭載しています。ですので10GbpsのLAN環境を整えても意味がありません。

PlayStationでは遅延が気になる方は、PCに乗り換えるのも選択肢の1つかと思います。

ゲームサーバの混雑

こちらはユーザーではどうしようもない問題です。時間帯によって遅延が発生する場合はゲームサーバの問題の可能性が高いです。

プロバイダ選びが重要

どんなにLAN環境を良くしてもインターネット環境が良くなければ意味がありません。

最初に取り組むべきはプロバイダを選択する事です。プロバイダはNUROか au ひかりがお勧めです。私はNURO 2Gしか開通していないエリアなのでNURO 2Gを契約しています。

NURO 10Gs、au ひかり 10ギガが開通しているエリアにお住まいの方は10Gbpsの通信環境を構築する意味があるので羨ましいです。

NURO 10Gsはキャッシュバックキャンペーンが存在しないのですが、au ひかり 10ギガは121,000円キャッシュバックキャンペーンがあるので、かなりお得に加入する事が出来ます。

私の様にNURO 2Gしか開通していない人でも45,000円のキャッシュバックキャンペーンがあります。

NURO光に関してはこちらの記事でも紹介しています。